ピアノを始めたいと思ったら、まず必要になるのが楽器。アコースティックピアノは高価で場所も取るため、初心者の多くが電子ピアノからスタートしている。でも、電子ピアノもメーカーやモデルがたくさんあって、何を基準に選べばいいか迷ってしまうよね。
この記事では、初心者が電子ピアノを選ぶときにチェックすべきポイントと、おすすめのモデルを価格帯別に紹介する。自分に合った1台を見つける参考にしてほしい。

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初心者が電子ピアノを選ぶときの3つの必須条件
条件1:88鍵盤であること
ピアノの鍵盤は88鍵が標準。61鍵や76鍵のモデルもあるが、上達して弾く曲の幅が広がると鍵盤数が足りなくなる。最初から88鍵盤のモデルを選んでおくのが正解だ。
条件2:ハンマーアクション鍵盤であること
電子ピアノの鍵盤は大きく分けて「ハンマーアクション鍵盤」と「シンセ鍵盤」の2種類がある。ハンマーアクション鍵盤は、実際のアコースティックピアノに近いタッチ感を再現しており、正しい指の力の入れ方が身につく。シンセ鍵盤は軽くて押しやすいが、ピアノの練習には向いていない。
条件3:ヘッドホン対応であること
自宅で練習するなら、ヘッドホン端子は欠かせない。夜間や集合住宅でも気兼ねなく練習できるのが電子ピアノの大きなメリットなので、ヘッドホン対応は必ず確認しよう。
- 88鍵盤+ハンマーアクション鍵盤+ヘッドホン対応が3大必須条件
- 初心者の予算目安は5〜10万円
- 本格的に続けるなら10万円以上のモデルもおすすめ
電子ピアノの主要3メーカーの特徴
電子ピアノのメーカーはいくつかあるが、特に人気の3社を紹介する。
YAMAHA(ヤマハ)
国内シェアトップクラスのヤマハ。自社のコンサートグランドピアノ「CFX」の音をサンプリングした音源を搭載するモデルが多く、豊かで自然な音色が特徴。ピアノメーカーならではの音色の良さに定評がある。幅広い価格帯のラインナップがあり、初心者から上級者まで対応。
Roland(ローランド)
電子楽器のパイオニアであるローランド。独自の「モデリング音源」を採用しており、打鍵の強さや速さに応じた繊細な音の変化を再現する技術に優れている。Bluetooth対応モデルも多く、スマホアプリと連携した練習が可能。
KAWAI(カワイ)
鍵盤のタッチ感に定評があるカワイ。木製鍵盤を採用したモデルがこの価格帯で存在するのは大きな特徴で、アコースティックピアノに近い弾き心地を重視する人に人気がある。


価格帯別おすすめ電子ピアノ
【5万円台】YAMAHA P-145
ヤマハの人気ポータブルタイプ。GHS鍵盤を搭載し、ハンマーアクションのタッチ感を実現。コンパクトで軽量(11.2kg)なので、省スペースで設置できる。付属のサスティンペダルで表現力もある。初心者が最初の1台に選ぶモデルとして人気が高い。
【6万円台】YAMAHA P-225
P-145の上位モデル。GHC鍵盤にアップグレードされ、よりリアルなタッチ感を実現。Bluetooth対応で、ヤマハのアプリ「Smart Pianist」と連携して練習できる。デザインも洗練されていて、インテリアにもなじむ。
【5万〜8万円台】CASIO Privia PX-S1100
カシオのPriviaシリーズは、奥行き232mmという驚きのコンパクトさが特徴。場所を取りたくない人には最適。スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤を搭載し、Bluetooth MIDI対応。デザイン性が高く、部屋のインテリアに溶け込む。
【10万円台】Roland RP701
ローランドの据え置き型入門モデル。PHA-4スタンダード鍵盤は、象牙調の表面仕上げで手触りがよく、長時間の練習でも滑りにくい。内蔵スピーカーの音質も良好で、ヘッドホンなしでも満足できる音を楽しめる。据え置き型ならではの安定感と本格的な演奏環境が手に入る。
【10万円台】KAWAI CN201
カワイのエントリーモデル。レスポンシブ・ハンマー・アクションIII鍵盤を搭載し、鍵盤の質感にこだわりたい人におすすめ。カワイのフルコンサートグランド「SK-EX」の音を収録した音源で、上品な音色が楽しめる。
【15万円以上】YAMAHA CLP-745
ヤマハのクラビノーバシリーズ。木製鍵盤(GrandTouch-S鍵盤)を搭載し、アコースティックピアノに迫るタッチ感を実現。音源もCFXとベーゼンドルファーの2つのグランドピアノ音を搭載しており、表現力は申し分ない。長く続けたい人、本格的に演奏したい人に。
【15万円以上】KAWAI CA401
カワイの本格派。グランド・フィール・コンパクト・アクション鍵盤は木製鍵盤で、このクラスで木材のみの鍵盤を採用する数少ないモデル。タッチ感を重視する人には非常に満足度が高い。
【15万円以上】Roland HP704
ローランドの上位据え置きモデル。PHA-50鍵盤は木材と樹脂のハイブリッド構造で、木製鍵盤の弾き心地と耐久性を両立。4スピーカーシステムで豊かな音響を実現しており、ヘッドホンなしでも迫力のある演奏が楽しめる。


ポータブルタイプと据え置きタイプの違い
| 比較項目 | ポータブルタイプ | 据え置きタイプ |
|---|---|---|
| 価格帯 | 3万〜10万円 | 8万〜30万円以上 |
| 重量 | 5〜15kg | 30〜80kg |
| スピーカー | 小型(音量は控えめ) | 大型(豊かな音量) |
| ペダル | 付属ペダル(1本)が多い | 3本ペダル搭載が多い |
| 向いている人 | 省スペース・持ち運び重視 | 自宅での本格練習重視 |
初心者でスペースが限られている場合はポータブルタイプ、自宅にしっかりした練習環境を作りたい場合は据え置きタイプがおすすめだ。
この記事の価格は記事執筆時点の目安。電子ピアノは価格変動があるので、購入前に最新価格を楽器店やECサイトで確認しよう。
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購入前に店頭で試弾しよう
電子ピアノ選びで最も大事なのは、実際に弾いてみること。スペック上の違いだけではわからない「弾いたときの感触」が、メーカーやモデルによってかなり違う。
島村楽器やイオンモール内の楽器店など、電子ピアノの展示台数が多い店舗で弾き比べてみるのがベスト。店員さんに初心者であることを伝えれば、予算に合ったモデルを提案してもらえる。
電子ピアノと一緒に揃えたいアクセサリー
ヘッドホン
自宅練習の必需品。電子ピアノ用には、密閉型のモニターヘッドホンがおすすめ。外部の音を遮断して練習に集中できるし、低音から高音までバランスよく聴こえる。3,000〜10,000円程度の価格帯で十分なものが見つかる。長時間使うので、つけ心地も重視しよう。
ピアノ用椅子
正しい姿勢で弾くためには、高さ調整ができるピアノ用椅子が欠かせない。ポータブルタイプの場合は椅子が付属しないことが多いので、別途購入が必要。高さ調整ができるタイプを選ぼう。5,000〜15,000円程度で購入できる。
防振マット
集合住宅で使う場合は、鍵盤を叩く振動が床を通じて下の階に伝わることがある。防振マットを電子ピアノの下に敷くと、振動を吸収してくれるので安心だ。
楽譜立て・譜面台
据え置きタイプには譜面台が付属していることが多いが、ポータブルタイプでは別途必要になる場合がある。タブレットを立てて動画教材を見ながら練習することもできるので、タブレットスタンド兼用のものも便利だ。


よくある質問(Q&A)
Q. キーボードと電子ピアノの違いは?
キーボードは鍵盤が軽く、ピアノのタッチ感とは異なる。ピアノの練習を目的にするなら、ハンマーアクション鍵盤を搭載した電子ピアノを選ぶべき。キーボードはバンド活動や多様な音色を楽しむのに向いている。
Q. 電子ピアノに調律は必要?
不要。電子ピアノはデジタル音源なので、音がずれることはない。これはアコースティックピアノと比べた大きなメリットで、メンテナンスコストが大幅に抑えられる。
Q. 中古の電子ピアノは買っても大丈夫?
注意が必要。電子ピアノは電子機器なので、製造年が古いモデルは部品の劣化や故障リスクがある。購入するなら、製造から5年以内のモデルを目安にするのがおすすめ。
まとめ
初心者の電子ピアノ選びは、「88鍵盤」「ハンマーアクション鍵盤」「ヘッドホン対応」の3条件を満たすモデルから選ぶのが基本。予算は5〜10万円が初心者のコスパ最適ゾーンで、本格的に続けたい人は10万円以上のモデルを検討しよう。
YAMAHA・Roland・KAWAIの3大メーカーはそれぞれ特徴が異なるので、ぜひ店頭で弾き比べてから決めてほしい。自分に合った1台を見つけて、素敵なピアノライフをスタートさせよう。
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