音楽配信は「音質」が全てを決める
ライブ配信で音楽を届ける場合、トーク配信とは求められる機材のレベルが全く違います。トークならスマホの内蔵マイクでも成立しますが、音楽配信では音質がリスナーの離脱率に直結します。
音割れやノイズだらけの配信は、どんなに良い演奏をしても聴いてもらえません。この記事では、音楽ライブ配信で本当に必要な機材と、それぞれの選び方を解説します。
音楽配信の基本的な機材構成
最低限必要な機材
・PC(またはスマホ)
・オーディオインターフェース
・マイク(コンデンサーまたはダイナミック)
・ヘッドホン
・配信ソフト(OBS Studio等)
・安定したインターネット回線
あるとクオリティが上がる機材
・Webカメラ(PC内蔵より高画質)
・照明(リングライト等)
・ミキサー(複数楽器の場合)
・エフェクター(リバーブ等)
・マイクスタンド・ポップガード

機材別の選び方とおすすめ
オーディオインターフェース
音楽配信の心臓部。PCとマイク・楽器をつなぎ、アナログの音をデジタルに変換する機器です。選ぶポイントは入力数、音質(ビット深度・サンプリングレート)、ループバック機能の有無。
| 機種 | 入力数 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| Steinberg UR22C | 2入力 | ループバック対応・Cubase付属 | 約16,000円 |
| Focusrite Scarlett Solo | 1入力 | 高音質プリアンプ・コスパ良 | 約13,000円 |
| YAMAHA AG03MK2 | 3ch | 配信特化・ミキサー一体型 | 約18,000円 |
| Roland BRIDGE CAST | 2入力 | ゲーム配信にも対応・多機能 | 約25,000円 |
歌配信メインならYAMAHA AG03MK2がイチオシ。ミキサー機能が内蔵されていて、リバーブもボタン一つでかけられるので、配信初心者でも操作に迷いません。
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マイク
歌の配信にはコンデンサーマイクが定番ですが、部屋の環境音を拾いやすいデメリットもあります。防音が不十分な環境なら、周囲の音を拾いにくいダイナミックマイクも選択肢に。
コンデンサーマイクならaudio-technica AT2020(約12,000円)、ダイナミックマイクならSHURE SM58(約14,000円)が定番。迷ったらAT2020を選べば間違いありません。
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ヘッドホン
配信中は自分の音をモニタリングするためにヘッドホンが必須。遅延が少ないダイレクトモニタリング対応のオーディオインターフェースを使うのがポイント。密閉型を選べば、スピーカーの音がマイクに回り込むハウリングを防げます。

配信プラットフォーム別の注意点
YouTube Live
音質設定をステレオ・高ビットレートにできるので、音楽配信との相性が良い。OBS Studioの音声ビットレートは192kbps以上に設定しましょう。
ツイキャス
手軽に始められる反面、デフォルトの音質設定が低めなので、高音質配信モードを有効にする設定が必要。ラジオ配信(音声のみ)なら手軽です。
17LIVE・Pococha
スマホ配信がメインのプラットフォーム。スマホで高音質配信するなら、iPhone対応のオーディオインターフェース(iRig Stream等)が必要になります。
Twitch
元はゲーム配信向けですが、音楽カテゴリも成長中。Twitch公式サイトで音楽配信者のチャンネルを覗いてみると、機材構成の参考になります。
ライブ配信でカバー曲を演奏する場合、プラットフォームによっては著作権のルールが異なります。YouTubeはJASRAC包括契約ありですが、他のプラットフォームは要確認。オリジナル曲なら問題ありません。
高音質配信のための設定のコツ
OBS Studioの音声設定
サンプリングレート48kHz、ビットレート192〜320kbps、チャンネルをステレオに設定。音声フィルターでノイズゲートとコンプレッサーを追加すると、環境音のカットと音量の均一化ができて聴きやすくなります。
ループバック機能を活用する
ループバック機能とは、PCの音(BGMやオケ)とマイクの音をミックスして配信に乗せる機能。オーディオインターフェースにこの機能があると、別途ミキサーがなくても「弾き語り+BGM」のような配信が可能になります。
配信環境の構築についてはサウンドハウスのスタッフブログやOBS Studio公式サイトも参考になります。

よくある質問
A. 可能ですが、音質は外部機材を使った場合と大きな差が出ます。まずはスマホで配信を試してみて、本格的にやりたくなったらPC環境に移行するのが良いでしょう。
A. オーディオインターフェースにギターを直接入力し、PC上のアンプシミュレーター(BIAS FX等)で音作りするのが一般的。ギターアンプの音をマイクで拾う方法もありますが、音量の問題で自宅配信では難しいことが多いです。
A. 最低限の構成で3〜5万円、しっかりした構成で5〜10万円が目安です。まず最低限の構成から始めて、足りないものを順次追加していくのがおすすめです。
まとめ:機材選びで配信のクオリティは劇的に変わる
音楽ライブ配信では、機材が音質を決め、音質がリスナーの満足度を決めます。最初から完璧な環境を目指す必要はありませんが、最低限「オーディオインターフェース+マイク+ヘッドホン」の3点は揃えておきましょう。
機材選びに迷ったら、配信特化のYAMAHA AG03MK2を軸に考えるのが間違いのない選択。まずは手持ちの機材で配信を始めて、必要に応じてグレードアップしていきましょう。


