MIDIキーボード選びで後悔しないために
MIDIキーボードは種類が多すぎて、初めて買う人は何を基準に選べばいいかわからないはず。「安いのでいいや」と適当に選ぶと、鍵盤数が足りなかったり、必要な機能がなかったりで買い直すハメになることも。
この記事では、MIDIキーボードの選び方を「鍵盤数」「鍵盤タイプ」「コントローラー」「付属ソフト」「予算」の5つの軸で解説します。自分に合った1台が見つかるはず。

選び方1:鍵盤数で選ぶ
25鍵(2オクターブ)
メリット:コンパクト、安い、持ち運びやすい
デメリット:両手演奏は厳しい、オクターブ切り替えが頻繁に必要
向いてる人:デスクが狭い人、打ち込みメインの人、サブキーボードが欲しい人
37鍵(3オクターブ)
メリット:25鍵より余裕がある、まだコンパクト
デメリット:中途半端なサイズ感、選択肢が少ない
向いてる人:25鍵だと物足りないけど49鍵は大きすぎる人
49鍵(4オクターブ)
メリット:コードとメロディの同時演奏が可能、最もバランスが良い
デメリット:デスクスペースが必要
向いてる人:コード弾きもしたい人、本格的な制作をする人
61鍵以上(5オクターブ〜)
メリット:ピアノの練習にも使える、表現の幅が広い
デメリット:大きくて重い、価格も高め
向いてる人:ピアノ経験者、演奏も制作もやりたい人
迷ったら49鍵がベスト。デスクが狭ければ25鍵。この2サイズで8割の人がカバーできます。
選び方2:鍵盤タイプで選ぶ
ミニ鍵盤
通常の鍵盤より小さいサイズ。25〜37鍵のコンパクトモデルに多い。打ち込み用途なら問題ないけど、ピアノ経験者は違和感を感じる。
シンセ鍵盤(ノーマル)
バネで戻るタイプ。軽いタッチで素早い演奏が可能。シンセやオルガンの演奏に適しています。
セミウェイテッド
シンセ鍵盤にやや重さを加えたタイプ。ピアノらしいタッチ感とシンセの軽さを両立した、DTMでは最もバランスの良い鍵盤タイプ。
ハンマーアクション(ウェイテッド)
アコースティックピアノに近い打鍵感。ピアノの練習にも使えるけど、重くて高価。ピアニストやピアノ音源を多用する人向け。

選び方3:コントローラー機能で選ぶ
パッド
ドラムの打ち込みやサンプルトリガーに使用。ベロシティ対応なら強弱もつけられる。ビートメイカーには必須の機能。4個〜16個搭載のモデルがあります。
ノブ・エンコーダー
回転式のコントローラー。音源のパラメータやエフェクトの設定をリアルタイムで操作できる。マウスでの調整よりも直感的で速い。
フェーダー
スライド式のコントローラー。ミキサーのフェーダーに割り当てて音量調整に使う。フェーダーがあるとミックス作業が格段に楽になります。
ピッチベンド・モジュレーションホイール
音のピッチを滑らかに変化させるピッチベンドと、ビブラートなどの効果をかけるモジュレーション。表現力のある演奏には必須の機能。ほとんどの49鍵以上のモデルに搭載。
25鍵のコンパクトモデルにはピッチベンドホイールがないものもあります。リアルタイム演奏で使うなら、ホイールの有無を確認しましょう。
選び方4:付属ソフトウェアで選ぶ
MIDIキーボードにはDAWソフトや音源が付属していることが多い。これが意外と大きな判断材料になります。
KORG製品:KORG Gadget 2 Le、KORG Collection(ミニシンセ音源)
AKAI製品:MPC Beats(DAW+ドラム音源)
Arturia製品:Analog Lab Intro(1,500以上のプリセット音源)
NI製品:KOMPLETE START(2,000以上の音色)
Novation製品:Ableton Live Lite
DAWを持っていない初心者は、付属ソフトだけで制作を始められるモデルを選ぶと追加出費が抑えられます。

選び方5:予算で選ぶ
〜1万円:KORG microKEY2-25、AKAI MPK mini MK3。ミニ鍵盤25鍵がメイン。入門用として十分。
1〜2万円:Arturia MiniLab 3、NI Komplete Kontrol M32、M-Audio Keystation 49。このゾーンが最もコスパが高い。
2〜3万円:Roland A-49、Novation Launchkey 49。鍵盤タッチや機能が充実。
3万円以上:NI Komplete Kontrol S49、Arturia KeyLab 49。DAWとの深い統合、高品質鍵盤。
MIDIキーボードの試奏は島村楽器の店舗が品揃え豊富。購入はサウンドハウスが安いことが多いです。DTMステーションの比較記事も参考になります。
DAWとの相性チェック
使っているDAWによって、相性の良いMIDIキーボードがあります。
Ableton Live:Novation Launchkeyシリーズ(セッションビュー操作に対応)
Logic Pro:ほぼ全てのモデルが対応。NI Komplete Kontrolが特に相性良し。
Cubase:ほぼ全て対応。Steinbergとの相性問題は聞いたことがない。
FL Studio:AKAI MPKシリーズのプリセットが便利。

よくある質問
Q. 電子ピアノとMIDIキーボードの違いは?
電子ピアノはスピーカー内蔵で単体で音が出る。MIDIキーボードはパソコン接続が必須。ただし電子ピアノもUSB-MIDI端子があればMIDIキーボードとして使えます。
Q. MIDIキーボードにベロシティ対応は必要?
あったほうが絶対にいい。鍵盤を強く押すと大きな音、弱く押すと小さな音が出るベロシティ機能は、表現力に直結します。今どきのモデルはほぼ全てベロシティ対応。
Q. 2台持ちはアリ?
デスク用に25鍵のコンパクトモデル、演奏用に61鍵のフルサイズ、という2台持ちは実はプロにも多い使い方。最初は1台で十分ですが、用途が広がったら検討してみてください。
まとめ:用途と設置スペースから逆算して選ぶのが正解
MIDIキーボードの選び方は「鍵盤数」と「鍵盤タイプ」で8割決まる。打ち込みメインなら25鍵ミニ鍵盤、演奏もするなら49鍵セミウェイテッド。あとは予算と付属ソフトで絞り込めばOK。実際に楽器店で触ってみて、フィーリングが合うものを選ぶのがベストです。


