ベースを始めたばかりの初心者にとって、TAB譜(タブ譜)は楽譜よりもずっとわかりやすい記譜法。五線譜が読めなくても、TAB譜さえ読めれば好きな曲を弾くことができる。
この記事では、ベースTAB譜の基本的な読み方から、よく出てくる記号の意味、実際に弾くときのポイントまで徹底的に解説していく。TAB譜をマスターすれば、練習できる曲の幅が一気に広がるので、ぜひ参考にしてほしい。

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TAB譜とは?五線譜との違い
TAB譜(タブラチュア)とは、弦楽器のために作られた直感的な記譜法。ギターやベースで広く使われている。五線譜が音の高さを表すのに対して、TAB譜は「どの弦の何フレットを押さえるか」を直接示してくれる。
五線譜を読むには音楽理論の知識が必要だが、TAB譜なら音符が読めない人でも見たまま弾ける。ベース初心者にとっては、まずTAB譜の読み方を覚えることが上達への近道になる。
TAB譜の基本構造
4本の線は弦を表している
ベースのTAB譜には横に4本の線が引かれている。これはベースの4本の弦を表しており、上から順に以下のとおり。
- 一番上の線:1弦(G弦)=もっとも細い弦
- 2番目の線:2弦(D弦)
- 3番目の線:3弦(A弦)
- 一番下の線:4弦(E弦)=もっとも太い弦
実際にベースを構えた状態と上下が逆になるので、最初は少し戸惑うかもしれない。慣れるまでは「上の線が細い弦」と意識しながら読もう。5弦ベースの場合は5本の線になり、一番下にB弦が追加される。
数字はフレットの位置を示す
TAB譜の線の上に書かれている数字は、押さえるフレットの番号を表している。たとえば3弦の上に「3」と書いてあれば、3弦の3フレットを押さえて弾くということ。
「0」は開放弦(どのフレットも押さえずに弦を弾く)を意味する。また、数字が縦に並んでいる場合は、それらの音を同時に弾く(和音を弾く)ことを示している。
読む方向は左から右
TAB譜は左から右に向かって読む。つまり、左側にある数字から順番に弾いていく。これは通常の楽譜と同じ方向なので、直感的に理解しやすいはずだ。


TAB譜でよく使われる記号一覧
TAB譜には数字以外にもさまざまな記号が登場する。ここではベースでよく使われる記号を解説していく。
h(ハンマリング・オン)
弦をピッキングせずに、左手の指でフレットを叩いて音を出す奏法。TAB譜では「5h7」のように表記され、5フレットを弾いたあと7フレットを指で叩くことを意味する。
p(プリング・オフ)
弦を押さえた指を引っかけるようにして離し、低い音を出す奏法。「7p5」なら、7フレットを弾いたあと指を引っかけて5フレットの音を出す。
s(スライド)
弦を押さえたまま指を滑らせて別のフレットへ移動する奏法。「5s7」なら5フレットから7フレットへスライドするということ。なめらかな音のつながりが特徴だ。
x(ゴーストノート)
弦をミュートした状態でピッキングし、パーカッシブな音を出す奏法。「x」と表記される。リズムにアクセントをつけるために使われることが多い。
チョーキング(b/bend)
弦を押し上げて音程を変える奏法。ベースでは控えめに使われることが多いが、表現力を高めるテクニックのひとつ。
記号を全部一度に覚える必要はない。まずはh(ハンマリング)、p(プリング)、s(スライド)の3つだけ覚えておけば、多くのベースラインに対応できる。
リズムの読み方
TAB譜ではリズム(音の長さ)の情報も表記されることがある。数字の上下に書かれた音符記号や、縦に伸びた棒(符幹)とその先の旗(符尾)がリズムを示している。
音符の種類と長さ
- 全音符:4拍分の長さ。棒がない
- 2分音符:2拍分の長さ
- 4分音符:1拍分の長さ。もっとも基本的な音符
- 8分音符:半拍分の長さ。符尾が1本つく
- 16分音符:4分の1拍。符尾が2本つく
リズムの読み方は五線譜と共通なので、基本的な音符の長さを覚えておくと便利。メトロノームに合わせて、音符の長さを正確に弾く練習を取り入れると効果的だ。
休符の扱い
TAB譜にも休符は登場する。休符の間は音を出さず、弦をミュートして余分な音が鳴らないようにする。ベースは低音楽器なので、不要な音が残ると全体のサウンドがにごってしまう。ミュートの技術もあわせて練習しよう。


TAB譜の進行記号
楽曲の構成を表す記号も覚えておくと、曲の全体像を把握しやすくなる。
リピート記号
太い縦線に2つのドットがついた記号で、同じ部分を繰り返すことを示す。開始の記号と終了の記号がセットになっている。
D.C.(ダ・カーポ)とD.S.(ダル・セーニョ)
D.C.は曲の最初に戻ること、D.S.はセーニョ記号のところに戻ることを意味する。コーダ記号(Coda)と組み合わせて使われることが多い。
1番カッコ・2番カッコ
繰り返しの際に、1回目と2回目で異なるフレーズを弾く場合に使われる。1番カッコのフレーズは1回目だけ、2番カッコのフレーズは2回目だけ弾く。
🔇 練習できない理由の多くは、音
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TAB譜を使った練習の進め方
まずはゆっくり弾いてみる
初めて見るTAB譜は、まずテンポを落としてゆっくり弾いてみよう。最初から原曲と同じ速さで弾こうとしないことが大切。メトロノームをBPM60〜80に設定して、1音ずつ確認しながら弾くのがおすすめだ。
フレーズごとに区切って練習する
曲全体を一気に弾こうとすると挫折しやすい。まずはイントロだけ、Aメロだけ、サビだけ、というように区切って練習するのが効率的。各パートを弾けるようになってから、つなげて通し練習する流れがいい。
原曲を聴きながら弾く
TAB譜だけでは伝わりにくいニュアンスやリズムのノリは、原曲を聴くことで補える。ヘッドホンで原曲を聴きながらベースパートに集中すると、弾くべきタイミングや強弱がわかりやすくなる。
よくある質問(Q&A)
Q. TAB譜と五線譜、どっちを先に覚えるべき?
ベース初心者なら、まずTAB譜から覚えるのがおすすめ。直感的に読めるので、すぐに曲の練習に取りかかれる。五線譜は音楽理論を学びたくなったタイミングで覚えれば十分だ。
Q. TAB譜だけで上手くなれる?
TAB譜だけでもかなりのレベルまで上達できる。ただし、TAB譜はあくまで「指の位置」を示すものなので、音楽的な理解を深めたい場合は五線譜やコード理論も学ぶといい。
Q. TAB譜のアプリでおすすめは?
Guitar ProやSongsterrなどがよく使われている。再生機能があるアプリなら、リズムの確認もしやすい。無料で使えるものも多いので、いくつか試して使いやすいものを選ぼう。
Q. 5弦ベースのTAB譜はどう読む?
基本的な読み方は4弦ベースと同じ。5本の線になり、一番下にB弦(Low-B)が追加される。数字の読み方や記号は4弦ベースのTAB譜と全く同じだ。
TAB譜の記号 早見表
ベースのTAB譜でよく見かける記号をまとめておこう。練習中にわからない記号が出てきたら、この表を参考にしてほしい。
- h:ハンマリング・オン(左手で弦を叩いて音を出す)
- p:プリング・オフ(指を引っかけて離し音を出す)
- s または /:スライド(弦を押さえたまま指を滑らせる)
- b:チョーキング/ベンド(弦を押し上げて音程を変える)
- x:ゴーストノート(ミュートした状態でピッキング)
- ~:ビブラート(音を揺らす)
- t:タッピング(右手で弦を叩いて音を出す)
- PM:パームミュート(右手で弦に軽く触れながら弾く)
記号を全て暗記する必要はない。実際の曲を練習しながら、出てきた記号をその都度確認していく方法が一番効率的だ。
TAB譜が読めるようになるための5つの習慣
1. 毎日1フレーズずつ新しいTAB譜を読む
TAB譜の読み方は、たくさん読むことで慣れていく。1日1フレーズでもいいので、新しいTAB譜を読んで弾く習慣をつけよう。
2. 読んだTAB譜を実際に弾いてみる
目で読むだけでは身につかない。読んだらすぐにベースを手に取って弾いてみることで、TAB譜と実際の音が頭の中でつながるようになる。
3. 原曲と一緒に弾く
TAB譜を見ながら原曲と一緒に弾くと、リズムの取り方や音の長さが自然と身につく。ヘッドホンで原曲を聴きながら練習するのが効果的だ。
4. 自分で簡単なTAB譜を書いてみる
TAB譜を「書く」経験をすると、読む力も向上する。耳コピした短いフレーズをTAB譜に書き起こしてみよう。
5. 複数のサイトでTAB譜を比較する
同じ曲でもサイトによってTAB譜の表記が異なることがある。複数のTAB譜を見比べることで、読み方の幅が広がる。


まとめ
TAB譜は、弦と数字の対応さえ覚えれば誰でも読めるシンプルな記譜法。基本構造を理解したら、好きな曲のTAB譜を探して実際に弾いてみよう。
最初はゆっくりしたテンポで1フレーズずつ練習し、徐々にテンポを上げていくのが上達のコツ。ハンマリングやスライドなどの記号も、実際に曲の中で出てくるたびに覚えていけば自然と身につく。
TAB譜が読めるようになると練習できる曲が一気に増えるので、モチベーションも上がるはずだ。まずは好きな1曲のTAB譜から挑戦してみよう。
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