「好きな曲を自分のイベントで演奏したい」「カバー曲をCDにして配りたい」「結婚式のムービーにBGMを入れたい」──こうした場面で必要になるのが、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)への音楽使用の手続きです。JASRACという名前は聞いたことがあっても、実際にどう申請すればいいのか、費用はいくらかかるのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、個人がJASRACに音楽使用の手続きをする際の流れ・費用・注意点を、具体的なケース別にわかりやすく解説していきます。
🐼 迷ってるなら、まずここから
大人から楽器を始めるとき、いちばん多い悩みが「何を選べばいいか分からない」というものです。挫折しにくさや自宅で練習できるかどうかまで含めて考えると、選択肢は絞り込めます。自分の生活に合う楽器を見つけてみませんか。

🐼 音楽人ならDTMは必須!!
DTM・作曲を現役プロからマンツーマンで学べるオンラインスクール

- ✅ オンラインで受講できるDTMスクール
- ✅ 現役プロによるマンツーマンレッスン
- ✅ 作曲・MIX・ボカロ制作からSNS発信まで
⭐おすすめ記事
音楽人ならDTMは必須!!DTMや作曲をプロから学びたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。



JASRACとは?そもそも何をしている団体なのでしょうか?
JASRACは、音楽の著作権を管理している日本の団体です。作詞者・作曲者から著作権の管理を委託され、楽曲の使用許諾(ライセンス発行)と使用料の徴収・分配を行っています。
JASRACが管理している範囲
- 演奏権:コンサートやイベントでの楽曲演奏
- 録音権:CDやDVDへの楽曲収録
- 公衆送信権:インターネット上での楽曲配信
- 上映権:映画やCMでの楽曲使用
日本の楽曲の大部分はJASRACまたはNexTone(もう一つの著作権管理団体)が管理しています。使いたい楽曲がどちらの管理かは、JASRACの公式サイト「J-WID(作品データベース)」で検索できます。
権利の種類と申請先の対応関係は、実際に手続きを始めると想像以上に細かいです。ケース別に手続きの流れが整理された音楽著作権の実務書は、申請の前に全体像をつかむ用途で読まれています。


手続きが必要なケースと不要なケース
音楽を使うシーン全てでJASRACへの手続きが必要になるわけではありません。ケース別に整理しましょう。
手続きが必要なケース
- コンサートやライブハウスでの演奏(有料イベントの場合)
- カバー曲を録音してCDやDVDを作成する
- 自分のWebサイトやアプリでBGMとして楽曲を配信する
- 結婚式のプロフィールムービーなどに楽曲を収録する(映像制作への使用)
- 店舗BGMとしてCDやストリーミングを使用する
手続きが不要なケース
- 自宅で個人的に音楽を聴く(私的使用)
- 入場無料・出演者無報酬の非営利イベントでの演奏(著作権法第38条に基づく)
- YouTubeやニコニコ動画でカバー演奏をアップロードする(プラットフォームがJASRACと包括契約を結んでいるため)
- 学校の授業での使用(著作権法第35条に基づく)
「非営利・入場無料・出演者無報酬」の3条件を全て満たさないと、イベントでの演奏にもJASRACへの手続きが必要になります。「入場無料だから大丈夫」と思っていても、出演者にギャラが発生していれば条件を満たさない点に注意しましょう。
個人でJASRACに申請する手順
個人がJASRACに音楽使用の手続きをする場合、使用目的によって利用するシステムが異なります。代表的なケースごとに手順を解説します。
ケース1:コンサート・イベントでの演奏
有料のコンサートやイベントで楽曲を演奏する場合は、JASRACのオンラインシステム「J-OPUS」から申請できます。
- JASRACの公式サイトからJ-OPUSにアクセスする
- 利用者登録を行う(初回のみ)
- イベントの情報(日時・会場・入場料・出演者数・曲目など)を入力する
- 使用料が自動計算される
- 申請を送信し、使用料を支払う
申請はイベント開催前に行うのが原則です。使用料は会場の収容人数や入場料の金額によって変動します。
自主企画のイベントでは、会場にPA設備がなく音響を自前で用意するケースもあります。バッテリー駆動のポータブルPAスピーカーは、小規模な会場やカフェライブの音出しに使われています。
ケース2:CDやDVDへの楽曲収録
カバー曲をCDにして販売・配布する場合は、「J-RAPP」というオンラインシステムから申請します。
- J-RAPPにアクセスし、利用者登録を行う
- 収録する楽曲の情報と製造枚数を入力する
- 使用料が計算される
- 申請を送信し、使用料を支払う
CDの使用料は、1曲あたりの定価に基づいて計算されます。製造枚数が少ない場合は、最低使用料が適用されることもあります。
少部数の自主制作なら、プレス工場に出さず自分で焼くという選択肢もあります。オーディオ機器での再生を想定するなら、データ用ではなく音楽用のCD-Rを選んでおくと再生互換の面で無難です。
ケース3:インターネットでの音楽配信
自分のWebサイトやアプリで楽曲を配信する場合は、商用配信か非商用配信かによって手続きが異なります。
- 商用配信:JASRACのオンライン窓口から申請。月額制の使用料が発生する
- 非商用配信:個人の趣味サイトでの配信は、非商用配信の手続きで申請可能。使用料は商用配信より安い


JASRACの使用料の目安
JASRACの使用料は使用目的や規模によって大きく異なります。あくまで目安として、代表的なケースの料金感を紹介します。
コンサート・ライブイベントの場合
入場料や会場の収容人数によって使用料が計算されます。小規模な個人主催のライブ(収容100人程度・入場料1,000円)であれば、1回あたり数千円程度から申請できるケースが多いです。詳細な使用料はJASRACの公式サイトに掲載されている使用料規程で確認できます。
CD制作の場合
CDの使用料は、楽曲の長さと製造枚数に基づいて計算されます。少量制作(100枚程度)の場合、1曲あたり数百円~数千円程度が目安となります。
この規模で意外と見落とされがちなのがパッケージのコストです。ライブ会場での物販を想定するなら、かさばらないスリムケースの100枚セットあたりが扱いやすいです。
インターネット配信の場合
非商用の個人サイトでの楽曲配信は、月額数百円から申請できる場合があります。商用配信の場合は売上規模に応じた使用料が設定されています。
使用料は改定されることがあるため、申請前に必ずJASRACの公式サイトで最新の使用料規程を確認しましょう。
🔇 練習できない理由の多くは、音
楽器が続かなかった理由を聞くと、才能でも根気でもなく「音を出せる時間が取れなかった」という答えが返ってきます。防音マットは完全な遮音にはなりませんが、床に伝わる振動を抑える効果が期待できます。気兼ねなく音を出せる時間を増やすところから始めてみませんか。



⭐おすすめ記事
DTMスクールを検討している方は、料金やコースをまとめたこちらの記事もどうぞ。



申請時の注意点と よくあるミス
事前申請が原則
JASRACへの手続きは、楽曲を使用する前に行うのが原則です。イベント終了後やCD製造後に「事後申請」をすることもできますが、その場合は追加の手数料が発生したり、手続きが複雑になったりする可能性があります。
楽曲の管理者を確認する
全ての楽曲がJASRACの管理下にあるわけではありません。使用したい楽曲がNexToneの管理楽曲であれば、NexToneに申請する必要があります。また、一部の楽曲は著作者自身が管理している場合もあり、その場合は直接著作者に連絡を取る必要があります。
外国曲の使用には追加手続きが必要な場合がある
海外アーティストの楽曲を使用する場合、JASRACが管理している楽曲であれば通常の手続きで対応できますが、管理されていない楽曲の場合は海外の著作権管理団体を通じた手続きが必要になることがあります。


NexToneとの違いと使い分け
JASRACだけでなく、NexTone(ネクストーン)も日本で著作権管理を行っている団体です。両者の違いを把握しておくと、手続きがスムーズになります。
JASRACとNexToneの主な違い
- 管理楽曲数:JASRACの方が圧倒的に多い。邦楽・洋楽を含む国内の主要楽曲の大半はJASRACが管理している
- 管理範囲:JASRACは演奏権・録音権・配信権など包括的に管理するのに対し、NexToneは配信権を中心に管理している楽曲が多い
- 申請方法:どちらもオンラインで申請可能。NexToneの場合はNexTone公式サイトから手続きを行う
使いたい楽曲がどちらの管理かは、JASRACの「J-WID」とNexToneの「作品検索データベース」の両方で調べるのが確実です。どちらにも登録されていない場合は、著作者や出版社に直接連絡を取ることになります。
権利処理の見通しが立ったら、あとは音源を作る工程に移ります。宅録でカバーを録るなら、マイクとギターをまとめて接続できるオーディオインターフェースが起点になる機材です。
音楽教室での楽曲使用について
音楽教室での楽曲演奏については、JASRACが使用料を徴収する方針を示しています。この点は社会的にも議論が続いており、教室の規模や運営形態によって対応が異なる場合があります。音楽教室を運営している方は、JASRACの公式サイトで最新の方針を確認しておくことをおすすめします。個人で教えている場合も例外ではありません。
Q&Aコーナー|JASRACの手続きに関する疑問
Q. JASRACに登録されていない曲を使いたい場合はどうすればいいですか?
A. NexToneに管理されている可能性があります。NexToneのデータベースでも見つからない場合は、楽曲の著作者や出版社に直接連絡して使用許諾を得る必要があります。
Q. YouTubeにカバー動画を上げるのにJASRACへの申請は必要ですか?
A. YouTubeはJASRACと包括契約を結んでいるため、JASRAC管理楽曲のカバー演奏動画をアップロードする際に個人での申請は不要です。ただし、CDの音源をそのまま使用する場合はレコード会社の許諾が別途必要になります。
弾き語りのカバー動画を撮るときは、マイクの位置決めが仕上がりを左右します。アームで角度を振れるブーム型のマイクスタンドなら、楽器と口元の両方を狙う配置がしやすいです。
Q. 申請から許諾が下りるまでどのくらいかかりますか?
A. オンライン申請の場合、約3営業日で許諾番号がメールで届くのが一般的です。郵送での申請の場合は約1週間程度かかります。イベントの日程に余裕を持って申請しましょう。急ぎの場合は電話での事前相談もできます。
Q. JASRACに問い合わせたい場合の連絡先は?
A. JASRACの公式サイトから各支部の連絡先を確認できます。電話やメールでの問い合わせに対応しており、手続きの方法について丁寧に教えてもらえます。
まとめ
JASRACへの音楽使用手続きは、オンラインで完結できるケースが多く、個人でも決して難しいものではありません。コンサートでの演奏はJ-OPUS、CDの制作はJ-RAPP、ネット配信はオンライン窓口と、用途ごとにシステムが整備されています。
「手続きが面倒」と感じるかもしれませんが、正しく申請すれば安心して音楽を使うことができます。使いたい楽曲がJASRACの管理楽曲かどうかをJ-WIDで確認することから始めてみましょう。著作権を正しく扱うことは、音楽文化を守り、アーティストの活動を支えることにもつながる大切な行動です。
参考:JASRAC – コンサート・イベント等での演奏 JASRAC – 商用配信の手続き JASRAC PARK – JASRACの手続きって?
🚪 いっそ、防音室という手もある
本格的に練習時間を確保したいなら、簡易防音室という選択肢もあります。組み立て式で設置できるタイプなら、賃貸でも導入できる場合があります。時間帯を気にせず音を出せる環境は、それだけで練習量を変えます。



⭐おすすめ記事
最後までお読みいただきありがとうございます。DTMを本格的に学びたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。



🐼 音楽人ならDTMは必須!!
DTM・作曲を現役プロからマンツーマンで学べるオンラインスクール

- ✅ オンラインで受講できるDTMスクール
- ✅ 現役プロによるマンツーマンレッスン
- ✅ 作曲・MIX・ボカロ制作からSNS発信まで


