「声が小さいと言われる」「カラオケで伴奏に負けてしまう」――声量の悩みは歌だけでなく、日常会話やプレゼンにも影響する厄介な問題です。ただ、声量は生まれつきの才能ではなく、正しいトレーニングで着実に改善できるスキルです。この記事では、声量を上げるための具体的なボイトレメニューを紹介します。

🎤 上達を止めてるのは、才能じゃない
歌の上達を止めるのは才能ではなく、声を出せる場所がないという現実です。防音グッズと録音手段がそろうだけで、練習できる日数は目に見えて増えます。まずは自宅で声を出せる状態を作ってみませんか。

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声量が小さい人に共通する原因
声量が足りない原因を理解することが、効率的なトレーニングの出発点になります。自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
腹式呼吸ができていない
声量不足の最大の原因は、呼吸法にあることがほとんどです。胸式呼吸(肩や胸で浅く呼吸するスタイル)では、息の量が十分に確保できず、声に勢いが乗りません。歌や発声に必要なのは、横隔膜を使った腹式呼吸です。お腹を膨らませるように息を吸い、お腹の力で息をコントロールしながら声を出すことで、安定した声量が得られます。
喉を締めて声を出している
声を大きくしようとして喉に力を入れてしまうパターンです。喉を締めると声帯に過度な負担がかかり、むしろ声が詰まって通りにくくなります。大きな声は喉で作るものではなく、体全体の共鳴で生み出すものだという認識が大切です。
口の開きが足りない
口を小さく開けて話したり歌ったりする方は、物理的に声の出口が狭いため音量が制限されます。口を大きく開けることに恥ずかしさを感じる方もいますが、歌のときは普段の会話の1.5倍くらい口を開ける意識を持つと声の通りが格段に良くなります。
姿勢が悪い
猫背や前かがみの姿勢では、横隔膜が十分に動けず呼吸が浅くなります。また、首が前に出た状態では喉が圧迫され、声の通りが悪くなります。背筋を伸ばし、あごを軽く引いた姿勢が発声の基本です。
声量を上げる基本トレーニング5選
ここからは、声量アップに直結する実践的なトレーニングを紹介します。どれも自宅でできるメニューなので、毎日少しずつ取り組んでみましょう。
トレーニング1:腹式呼吸の練習
仰向けに寝て、お腹に手を当てます。息を吸うときにお腹が膨らみ、吐くときにお腹がへこむ動きを確認しましょう。これが腹式呼吸の基本形です。慣れてきたら立った状態でも同じ呼吸ができるように練習します。
具体的なメニューとしては、4秒かけて鼻から吸い、4秒止めて、8秒かけて口から吐きます。これを5回繰り返すのを1セットとして、1日3セット行いましょう。
トレーニング2:ロングトーン
「アー」と一定の音程で声を伸ばし続ける練習です。まずは10秒を目標にして、慣れたら15秒、20秒と延ばしていきます。このとき意識するのは以下の3点です。
- 息の量を一定に保つ(途中で声が弱くなったり強くなったりしない)
- 音程がブレないようにキープする
- 喉ではなくお腹で息をコントロールする感覚を意識する
トレーニング3:リップロール
唇を閉じた状態で息を吐き、「ブルルル」と唇を振動させます。リップロールは息の圧力を安定させるトレーニングとして非常に効果的で、プロの歌手もウォーミングアップに取り入れています。音程をつけてドレミファソラシドをリップロールで歌う練習も声量アップに役立ちます。
トレーニング4:スタッカート発声
「ハッ!ハッ!ハッ!」と短く切って声を出します。このときお腹が「パンッ」と弾むような動きを感じられればOKです。お腹の筋肉を使って息を瞬発的に出す感覚を覚えることで、声に勢いが生まれます。音程をつけてドレミファソラシドをスタッカートで行うとさらに効果的です。
トレーニング5:壁押し発声
壁に両手をつき、壁を押しながら「アー」と声を出します。体に力を入れることで自然と腹圧が高まり、お腹から声が出る感覚をつかみやすくなります。声量アップの感覚を体で覚えるのに最適な練習法です。


声量を上げるための体づくり
声量は筋力とも密接に関係しています。発声に必要な筋肉を日常的に鍛えておくと、トレーニングの効果が倍増します。
腹斜筋のトレーニング
お腹の横にある腹斜筋は、息のコントロールに重要な役割を果たします。ツイストクランチ(上体を起こしながら左右にひねる腹筋運動)を1日20回×2セット行うだけでも、発声に必要な体幹が鍛えられます。
肺活量を増やすトレーニング
ペットボトル呼吸法がおすすめです。空の500mlペットボトルをくわえ、息を吸ってへこませ、吐いて膨らませます。これを10回繰り返します。ペットボトルの負荷が呼吸筋のトレーニングになり、肺活量アップにつながります。
表情筋のストレッチ
口周りの筋肉が硬いと、口が十分に開かず声が前に飛びません。「あ・い・う・え・お」を大げさに口を動かしながら発声する表情筋トレーニングを、毎日1分間続けるだけでも滑舌と声量が改善されます。
声量アップで避けるべきNG行動
- 怒鳴るように声を出す:大声=声量ではない。怒鳴り声は喉を傷めるだけで、響く声にはならない
- 喉仏を上げて声を出す:高い声や大きな声を出そうとして喉仏が上がると、声帯が圧迫されて逆効果になる
- 長時間の連続練習:声帯は疲労する。1回の練習は30分以内にとどめ、合間に休憩を入れよう
- 体調不良時の無理な発声:風邪や喉の炎症があるときに練習すると、声帯を傷つけるリスクが高い
🔇 練習できない理由の多くは、音
楽器が続かなかった理由を聞くと、才能でも根気でもなく「音を出せる時間が取れなかった」という答えが返ってきます。防音マットは完全な遮音にはなりませんが、床に伝わる振動を抑える効果が期待できます。気兼ねなく音を出せる時間を増やすところから始めてみませんか。



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自宅で練習する際の防音対策
声量アップの練習は、ある程度の声量で行う必要があるため、防音対策も考えておきたいところです。以下の方法を組み合わせると、周囲への音漏れをかなり軽減できます。
- 防音マイク:口を覆うカップ型のマイクで、声が外に漏れにくい。手軽な防音グッズとして人気がある
- クッションや枕に向かって発声:柔らかいものに声を当てると吸音効果がある。声がこもるデメリットはあるが、騒音対策には有効だ
- カラオケボックスの活用:近くにカラオケボックスがあれば、本格的な声量トレーニングに最適。フリータイムを利用すればコスパも良い
声量アップの効果を実感するまでの期間
毎日15〜20分のトレーニングを継続した場合、早い人で2週間、平均的には1〜2ヶ月で声量の変化を実感できると言われています。腹式呼吸が安定するまでには少し時間がかかりますが、いったん体が覚えると自然と声が大きくなっていきます。
焦って短期間で結果を出そうとすると、喉に無理な負担をかけてしまいがちなので、少しずつ確実にステップアップしていきましょう。
喉に力が入っていないか、腹式呼吸ができているかを自分で判断しにくい方は、ボイトレスクールのナユタスで講師に聴いてもらう方法もあります。全国135校で、高校生〜大人の50分レッスンは月2回14,300円〜(税込)です。入会金は通常11,000円で、無料キャンペーンをしている校舎もあります。無料体験レッスンもあるので、詳しくは公式サイトで確認できます。





よくある質問(Q&A)
Q. 声量を上げると喉を痛めない?
A. 正しい発声法(腹式呼吸+喉の脱力)で声量を上げれば、喉への負担は少ないです。むしろ喉に頼った小さい声の方が、無理な力がかかっていることが多いです。正しいフォームを身につけることが最優先です。
Q. 声量トレーニングは歌以外にも効果がある?
A. 声量が上がると、プレゼンや会議での発言、日常会話での印象も大きく変わります。声がしっかり通る人は自信があるように見えるので、ビジネスシーンでもメリットが大きいです。
Q. 楽器を使わなくてもトレーニングできる?
A. 腹式呼吸やロングトーン、リップロールなどは楽器がなくても十分に練習できます。ピッチ確認にはスマートフォンのチューナーアプリや鍵盤アプリを使うと便利です。
Q. 1日何分くらい練習すれば良い?
A. 1日15〜30分を目安にしましょう。短い時間でも集中して行う方が、だらだらと長時間やるよりも効果が高いです。継続が何より重要なので、無理のない範囲で毎日続けることを意識しましょう。
まとめ
声量アップの鍵は、腹式呼吸・正しい姿勢・喉の脱力の3つです。ロングトーンやリップロール、スタッカート発声といった基本トレーニングを毎日コツコツ続けることで、喉に負担をかけずに声を大きく出せるようになります。
独学で進めることもできますが、自分の課題を正確に把握するためにはボイトレ教室で講師に聴いてもらうのが効率的です。まずは今日から腹式呼吸の練習を始めて、着実に声量をレベルアップしていきましょう。
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参考:WACCA MUSIC SCHOOL「声量を上げる方法」 / Beeボーカルスクール「声量をあげる効果的な方法」 / コアミュージックスクール「自宅でできるボイトレ練習法」
🚪 いっそ、防音室という手もある
本格的に練習時間を確保したいなら、簡易防音室という選択肢もあります。組み立て式で設置できるタイプなら、賃貸でも導入できる場合があります。時間帯を気にせず音を出せる環境は、それだけで練習量を変えます。



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