TAB譜(タブ譜)は、ギター専用の楽譜です。通常の五線譜と違い、ギターの6本の弦を6本の横線で表しているのが特徴で、どの弦のどのフレットを押さえるかが数字で書かれています。
五線譜が読めなくても、TAB譜なら直感的にギターが弾けるのが大きなメリットです。バンドスコアやギター教則本では五線譜とTAB譜が併記されていることが多く、ギター初心者はまずTAB譜の読み方をマスターすることが上達への第一歩になります。

🎸 最初の1本で、その後が決まる
ギターはアコースティックかエレキかで、必要になる周辺機器がまるで変わります。弾きたい曲から逆算して選ぶと、最初の1本で遠回りせずに済みます。

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TAB譜の基本的な読み方
6本の線=6本の弦
TAB譜の6本の横線は、ギターの6本の弦に対応しています。一番上の線が1弦(もっとも細い弦)、一番下の線が6弦(もっとも太い弦)です。ギターを構えて上から覗き込んだときの見え方と一致しているので、視覚的に理解しやすい仕組みになっています。
数字=押さえるフレット
線の上に書かれた数字は、その弦で押さえるフレットの番号を示しています。「3」と書かれていたら3フレットを押さえる、「5」なら5フレットです。「0」は開放弦(何も押さえずに弾く)を意味します。
たとえば、2弦の上に「1」と書かれていたら、「2弦の1フレットを押さえて弾く」ということです。とてもシンプルなルールなので、5分もあれば基本は理解できます。
数字が縦に並んでいる=同時に弾く(コード)
複数の弦に数字が縦に並んでいる場合は、それらを同時に弾きます。これはコードを押さえてストロークする場面を表しています。逆に、数字が横に並んでいる場合は、順番に1音ずつ弾きます。
・横線の上の数字=押さえるフレット番号
・0=開放弦(何も押さえない)
・数字が縦に並ぶ=同時に弾く
・数字が横に並ぶ=順番に弾く
TAB譜に出てくる主な記号
TAB譜には数字以外にもさまざまな記号が登場します。ここでは頻出する記号を解説します。
h(ハンマリング・オン)
弦をピッキングせずに、左手の指で弦を叩いて音を出すテクニックです。TAB譜では「5h7」のように表記され、5フレットを弾いた後に7フレットを指で叩きます。レガートで滑らかな音のつながりを作るときに使います。
p(プリング・オフ)
ハンマリングの逆で、押さえている指を弦から引っかけるようにして離し、低い音を出すテクニックです。「7p5」なら7フレットの指をプリングして5フレットの音を出します。
s(スライド)
指を弦の上で滑らせてフレット間を移動するテクニックです。「5s7」なら5フレットから7フレットへ指をスライドさせます。音がなめらかにつながるのが特徴です。
b(チョーキング)
弦を押し上げて(または押し下げて)音程を変えるテクニックです。「7b9」なら7フレットを押さえた状態で弦を押し上げ、9フレット相当の音程まで上げます。エレキギターで特に多用される表現力豊かなテクニックです。
r(チョーキングダウン/リリース)
チョーキングで上げた音を元の音程に戻す動作です。「9r7」のように表記されます。
x(ミュート/ゴーストノート)
弦を軽く触れた状態で弾くことで、音程のない「パーカッシブな音」を出します。カッティングやリズムプレイで頻出する記号です。


TAB譜のリズムの読み方
TAB譜だけではリズム(音の長さ)がわかりにくいことがあります。一般的なバンドスコアでは五線譜と並べて記載されているので、リズムは五線譜側で確認します。
TAB譜のみの楽譜の場合は、音符の棒や旗が数字の上下に付いていることがあります。棒だけなら4分音符、旗が1つなら8分音符、旗が2つなら16分音符です。ただし、初心者のうちは原曲を聴きながらリズムを確認するのがもっとも確実な方法です。
🔇 練習できない理由の多くは、音
楽器が続かなかった理由を聞くと、才能でも根気でもなく「音を出せる時間が取れなかった」という答えが返ってきます。防音マットは完全な遮音にはなりませんが、床に伝わる振動を抑える効果が期待できます。気兼ねなく音を出せる時間を増やすところから始めてみませんか。



TAB譜を読む練習方法
ステップ1:簡単な単音メロディから
まずは1弦だけを使った簡単なメロディのTAB譜を探して弾いてみましょう。「きらきら星」や「かえるのうた」など、誰でも知っている曲のTAB譜が初心者の練習に最適です。
ステップ2:2〜3弦を使ったフレーズへ
単音に慣れたら、複数の弦をまたぐフレーズに挑戦します。簡単なリフやイントロのTAB譜を探して弾いてみてください。Deep Purpleの「Smoke on the Water」やThe Beatlesの「Day Tripper」のリフは、初心者の定番練習曲です。
ステップ3:コードストロークのTAB譜
縦に並んだ数字(コード)をストロークで弾く練習です。好きな曲のバンドスコアを買って、TAB譜を見ながらコードストロークの部分を弾いてみましょう。
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TAB譜を無料で探せるサイト
TAB譜は有料のバンドスコア以外にも、インターネット上で無料で公開されているものがあります。
楽器メーカーの公式サイトでは、初心者向けの練習用TAB譜が無料ダウンロードできることがあります。「ぷりんと楽譜」では1曲単位で楽譜を購入できるので、バンドスコアを丸ごと買わなくても必要な曲だけ手に入ります。YouTubeの「TAB譜付き」動画も、画面を見ながら練習できるので初心者にとって心強い教材です。
無料TAB譜サイトの中には、正確性に欠けるものもあります。弾いてみて原曲と音が違うと感じたら、別のTAB譜を探すか、有料の公式バンドスコアを購入するのが確実です。
TAB譜と五線譜の違い
TAB譜の最大のメリットは「どこを押さえるか一目でわかる」ことですが、デメリットもあります。五線譜に比べると音の長さ(リズム)の情報が不足しがちで、ギター以外の楽器とのやり取りには向いていません。
長期的にはTAB譜と五線譜の両方が読めるようになるのが理想ですが、初心者のうちはTAB譜だけで十分です。ギターに慣れてきたら、少しずつ五線譜の読み方も学んでいくといいでしょう。


よくある質問(Q&A)
Q. TAB譜の「×」マークは何?
ミュート(ゴーストノート)を意味します。弦を軽く触れた状態で弾き、音程のない「パーカッシブな音」を出します。リズムプレイやカッティングで使われる表現です。
Q. TAB譜の数字が2桁(10以上)の場合は?
そのまま10フレット以上を押さえます。「12」なら12フレット、「15」なら15フレットです。ハイポジション(ネックの先端側)での演奏を示しています。エレキギターのソロパートでよく出てきます。
Q. ベースのTAB譜もある?
あります。ベースのTAB譜は4弦ベースなら4本の線で表されます。読み方のルールはギターと同じで、線の上の数字がフレット番号を示します。
Q. TAB譜にリズムが書いていないときはどうする?
TAB譜のみでリズム情報がない場合は、原曲を聴いてリズムを確認するのがもっとも確実な方法です。曲を流しながらTAB譜を目で追い、どのタイミングでどの音を弾くかを耳で覚えましょう。YouTubeのスロー再生機能を使うと、テンポの速いフレーズも聴き取りやすくなります。繰り返し聴くことで、リズムパターンが体に染み込んでいきます。
Q. TAB譜にある「let ring」とは何ですか?
「let ring(レット・リング)」は、弾いた弦の音を止めずにそのまま鳴らし続ける指示です。通常のフレーズでは弦を弾いた後に指を離して音を止めますが、let ringの箇所では押さえたまま音を伸ばします。アルペジオのフレーズやコードトーンを響かせたい場面でよく使われる表記です。
Q. TAB譜アプリのおすすめは?
スマホやタブレットでTAB譜を見るなら、「Guitar Pro」や「Songsterr」が人気です。Guitar Proは有料ですが、テンポ変更やパート別再生などの機能が充実しています。Songsterrは無料プランでも多くの楽曲のTAB譜が閲覧でき、音声再生にも対応しています。通勤時間や移動中にもTAB譜を確認できるので、練習効率がアップします。
Q. TAB譜の「PM」マークは何?
「PM」はパームミュート(Palm Mute)の略です。右手の側面(手のひらの小指側)をブリッジ付近の弦の上に軽く乗せた状態で弾くテクニックを指します。「ズンズン」という重くこもった音が特徴で、ロックやメタルのリフでよく使われます。PM表記のある部分は、右手でミュートしながら弾くことを意識してください。
🚪 いっそ、防音室という手もある
本格的に練習時間を確保したいなら、簡易防音室という選択肢もあります。組み立て式で設置できるタイプなら、賃貸でも導入できる場合があります。時間帯を気にせず音を出せる環境は、それだけで練習量を変えます。



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