ギターの基本コードを覚えたら、いよいよ曲を弾く練習に入る段階です。ここで大切なのが「練習曲の選び方」で、いきなり難しい曲に挑戦してしまうと挫折につながりやすいというのは、多くの経験者が口を揃えて言うことです。
逆に言えば、自分のレベルに合った曲を選べば「弾けた」という成功体験が得られて、それが次の曲へのモチベーションになっていきます。最初は3〜4コードで弾ける簡単な曲から始めて、段階的にレベルアップしていくのがベストな進め方です。
この記事では、難易度別にギター初心者が挑戦しやすい練習曲を15曲厳選しました。コード数やテンポの特徴も添えて紹介していくので、いっしょに自分に合った曲を見つけていきましょう。

🎸 最初の1本で、その後が決まる
ギターはアコースティックかエレキかで、必要になる周辺機器がまるで変わります。弾きたい曲から逆算して選ぶと、最初の1本で遠回りせずに済みます。

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超初心者向け:3〜4コードで弾ける曲


まずはコードを3〜4つだけ使う曲から始めましょう。少ないコードでも十分に曲として成立する楽曲は意外と多く、「こんな簡単なコードで、あの曲が弾けるんだ」という驚きが練習のモチベーションになります。
なお、これから楽器をそろえる段階の方は、チューナーやピック、ソフトケースまで一式そろった初心者セットから入る方が多いようです。まずは形から入って、練習曲に取りかかるまでのハードルを下げてしまうのも一つの手です。
スタンド・バイ・ミー / ベン・E・キング
使用コード:G、Em、C、D
4コードだけで弾ける洋楽の名曲です。テンポがゆったりしていて、コードチェンジのタイミングも掴みやすいのが特徴。コード進行が繰り返しになっているため、1パターン覚えてしまえば最後まで弾き通せます。洋楽への入り口としてもおすすめの1曲です。
チェリー / スピッツ
使用コード:C、G、Am、Em(一部Fあり)
おそらく「ギターを始めて最初に弾いた曲」として選ばれる回数が最も多い曲の一つです。C・G・Am・Emが中心で、Fコードが登場する箇所もありますが、簡略版のFm7に置き換えても十分に演奏可能です。
マリーゴールド / あいみょん
使用コード:G、D、Em、C
4コード中心のシンプルな進行で、ストローク(ジャカジャカ弾く奏法)の練習にぴったりの曲です。カラオケでも人気の曲なので、弾き語りができるようになると周囲からの反応も良いでしょう。
小さな恋のうた / MONGOL800
使用コード:パワーコード中心
パワーコード(2本の弦だけ押さえるシンプルなコード)だけで弾けるロックの定番曲です。エレキギターで始めた方の最初の1曲として非常におすすめで、テンポが速いため最初は原曲の60〜70%くらいのスピードからスタートすると良いでしょう。
この手のバンドサウンドの曲を弾きたいなら、最初からエレキギターを選ぶ方も少なくありません。エレキは弦が細くて指への負担が軽いぶん、パワーコードの練習は進めやすいと言われています。アンプやシールドまで含んだ入門セットも出ています。
初心者向け:少しステップアップした曲
基本コードに慣れてきたら、コードの種類を増やしたり、テンポの速い曲に挑戦していきましょう。ここで紹介する曲はFコードが登場するものもありますが、どれもコードチェンジの練習に適したテンポの曲を選んでいます。
空も飛べるはず / スピッツ
使用コード:C、G、Am、F、Em
Fコードの練習にちょうど良い曲です。テンポが穏やかなのでコードチェンジに余裕があり、「Fコードを曲の中で実際に使う」という実践的な練習ができます。この曲でFコードをマスターしたという方も多い名曲です。
香水 / 瑛人
使用コード:D、Bm7、Em、A
シンプルなコード進行の繰り返しで構成されている曲です。パターンを1つ覚えれば最後まで弾けるのが初心者にとって嬉しいポイント。アルペジオ(指で1本ずつ弦を弾く奏法)の練習にも使えるため、ストロークとは違った奏法を試してみたい方にもおすすめです。
ちなみにストロークとアルペジオでは、弾きやすいピックの厚さが変わってきます。薄いピックはジャカジャカとしたストローク向き、厚いピックは1音ずつはっきり鳴らしたいときに向く、という具合です。厚さ違いが何枚か入ったセットなら、自分の手に合うものを探しやすくなります。


Lemon / 米津玄師
使用コード:Am、F、G、C ほか
Am、F、G、Cが基本の曲です。サビのメロディが非常に印象的で、弾けたときの達成感が大きい曲と言えます。テンポがやや速めなので、メトロノームアプリを使ってゆっくりのテンポから始めると効果的です。
夜に駆ける / YOASOBI
使用コード:Am、F、G、C ほか
コード自体はそこまで複雑ではありませんが、テンポが速いためコードチェンジのスピードが求められます。原曲の70%くらいのテンポから始めて、徐々にスピードを上げていく練習がおすすめです。弾けるようになると爽快感があります。
このテンポを少しずつ上げていく練習は、一定のリズムを刻んでくれる道具があると格段にやりやすくなります。スマホアプリでも代用できますが、通知や着信で練習が中断されるのが気になるなら、専用のメトロノームを机に置いておくと集中しやすくなります。
弾き語りに挑戦したい方向けの曲


ギターと歌を同時にこなす弾き語りは、ギターの練習としては一段階上のスキルが求められます。ここでは比較的取り組みやすい弾き語り曲を紹介します。
ひまわりの約束 / 秦基博
アルペジオとストロークの両方が使える練習曲です。歌のメロディが覚えやすく、テンポも落ち着いているため、「歌いながら弾く」という動作に集中できます。弾き語りの入り口として最適な1曲です。
糸 / 中島みゆき
テンポがゆったりしているため、コードチェンジにたっぷり余裕があります。歌のメロディもシンプルで、ギターを弾きながら歌うことに慣れるための練習に向いています。幅広い世代に親しまれている曲なので、人前で弾く機会にも使いやすいです。
ドライフラワー / 優里
カポタストを1フレットに装着することで、比較的簡単なコード進行で弾けるようになります。弾き語りのお手本動画がネット上にたくさん公開されているので、参考にしながら練習を進められるのもメリットです。
カポタストは弾き語りをするなら早い段階で1つ持っておきたい小物です。原曲キーのまま押さえにくいコードを避けられるので、「この曲は難しそう」と諦めていた曲に手が届くこともあります。ワンタッチで着脱できるクリップ式が主流です。
丸の内サディスティック / 椎名林檎
やや難易度は上がりますが、コード進行がおしゃれで弾いていて楽しい曲です。ジャズ風のコード感に触れることで、音楽の幅が広がるきっかけにもなります。
Pretender / Official髭男dism
カポタストを使用することでコードを簡略化できます。サビの盛り上がりが印象的で、弾き語りでの表現練習にも適した曲です。テンポはやや速めなので、慣れるまではスローテンポから始めてみてください。
🔇 練習できない理由の多くは、音
楽器が続かなかった理由を聞くと、才能でも根気でもなく「音を出せる時間が取れなかった」という答えが返ってきます。防音マットは完全な遮音にはなりませんが、床に伝わる振動を抑える効果が期待できます。気兼ねなく音を出せる時間を増やすところから始めてみませんか。



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DTMスクールを検討している方は、料金やコースをまとめたこちらの記事もどうぞ。



練習を効果的に進めるためのコツ


テンポを落として練習する
最初から原曲のテンポで弾こうとするのは避けてください。まずは50〜60%のテンポで正確にコードを押さえられるようにしてから、少しずつスピードを上げていくのが上達の近道です。スマートフォンのメトロノームアプリを活用すると、テンポ管理が楽になります。コードの覚え方に不安がある方は以下の記事を参考にしてみてください。



もう一つ、テンポと並んで練習の土台になるのがチューニングです。音程がずれたまま練習を重ねると、正しい響きを耳で覚えられません。ヘッドに挟むだけで音程が確認できるクリップ式のチューナーを、練習前の習慣として使っている方が多いです。
コード譜を活用する
U-FRETでは、日本の楽曲のコード譜が無料で閲覧できます。テンポ調整機能や自動スクロール機能もあるため、練習のお供として非常に便利です。
一方で、画面のスクロールが気になる方や、書き込みをしながら練習したい方には紙の楽譜も根強い人気があります。初心者向けの弾き語り曲集なら、この記事で挙げたような定番曲がまとめて収録されていることも多いです。
動画を活用する
YouTubeで「曲名 ギター 初心者 弾き方」と検索すると、ストロークパターンやコードチェンジのコツを解説した動画がたくさん見つかります。文字だけでは分かりにくい右手の動きなども、動画なら視覚的に理解しやすいです。
洋楽の練習曲を探している方は、Ultimate Guitarもチェックしてみてください。世界中のギタリストが投稿したコード譜やタブ譜が豊富に揃っています。
動画やコード譜で練習を進めていても、コードチェンジのもたつきや右手のクセは、一人だと気づきにくいものです。講師に直接見てもらいたい方には、シアーミュージックという選択肢もあります。全国107校舎でギターなどのマンツーマンレッスンを受けられ、料金は月2回11,000円〜(税込)です。無料体験レッスンもあるので、詳しくは公式サイトで確認できます。



よくある質問(Q&A)
Q. 練習曲は何曲くらい並行して練習すべき?
A. 2〜3曲を並行するのがおすすめです。1曲だけだと飽きやすいですし、多すぎるとどれも中途半端になりがちです。レベルの違う曲を組み合わせると、バランスよく上達できます。
Q. 弾き語りと演奏だけ、どちらから始めるべき?
A. まずはギター演奏だけに集中することをおすすめします。コードチェンジが無意識にできるレベルになってから歌を加えると、スムーズに弾き語りに移行できます。
Q. コード譜とタブ譜、どちらを使えばいい?
A. 弾き語りならコード譜、ソロギターやリフの練習ならタブ譜が適しています。最初はコード譜からスタートして、慣れてきたらタブ譜にも挑戦してみると演奏の幅が広がります。
Q. 知らない曲でも練習曲として選んでいい?
A. 自分が好きな曲、知っている曲のほうがモチベーションは維持しやすいです。ただし、コード進行がシンプルな曲であれば、知らない曲でも練習効果は十分にあります。独学の進め方が気になる方は以下の記事もあわせてどうぞ。





まとめ:「弾けた!」の成功体験が上達への鍵
練習曲選びで最も大切なのは、背伸びしすぎないことです。簡単な曲を確実に弾けるようになる「成功体験」が、次の曲へ挑戦するモチベーションにつながります。
まずはスタンド・バイ・ミーやチェリーあたりから始めて、コードチェンジに慣れてきたら徐々にレベルアップしていきましょう。焦る必要はまったくありません。気軽に楽しみながら、少しずつレパートリーを増やしていってください。
🚪 いっそ、防音室という手もある
本格的に練習時間を確保したいなら、簡易防音室という選択肢もあります。組み立て式で設置できるタイプなら、賃貸でも導入できる場合があります。時間帯を気にせず音を出せる環境は、それだけで練習量を変えます。



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